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お金は借りた側の方が強い?

 

多重債務に陥って延滞が続いた際、督促状が送られるだけならまだしも、各金融業者からの電話攻勢は精神的に辛いものがありますよね。ただ、そこは自分の中で上手に折り合いを付け、「今月はちょっと支払うことができない。支払う意思は当然あります。毎日電話されても対応できないので、用件は書面にてお願いします」と、こちらの意思や希望を相手に堂々と伝えましょう。人間関係のある相手に借金をして返済の約束を履行できない場合とは違い、相手はそれ専門の業者でそういったリスクも承知の上での商売なのですから、過度に卑屈になったり申し訳ない思いを抱き過ぎることは良くありません。

 

また、返済できなくて放置したとしても刑事罰に問われることはありません。延滞すると業者は良く法的措置がどうのと書かれた書面を送りつけて来ますが、これはあくまで民事上のことであり、裁判所への出廷に関する書面以外は概ね無視して問題ないかと思います。督促は住所と電話番号を変えれば用意に振り切ることができますし、業者に対しては5年間一銭も支払わなければ時効となるのですが、そのような面倒なことをする必要のない属性の方もいます。

 

私は50万円を借りたまま返済しない相手(F氏)に対し、簡易裁判所で小額訴訟を起こした経験があるのですが、被告人不在で原告である私が勝訴したにもかかわらず、F氏からお金を回収することは叶いませんでした。民事での裁判で勝訴したとしても、それは自分の主張や事実(F氏に50万円貸したが返してくれない)が法的に認めらただけに過ぎず、借金を返さずに逃げ回っている相手に対して強制的に何か大きな力を行使できるよういう訳ではないのです。

 

裁判の結果を受けて相手の財産を差し押さえる強制執行という手段を取ることも可能ですが、手続きを行うためには相手の銀行通帳や勤め先(収入源)などの調査が必要ですし、そもそも私やF氏のように誰からも雇用されないで生きている人間からは、給与の差し押さえすらまともに行うことは困難です。もっと分かりやすい例を出すと、親や彼女から小遣いをもらって生活しているニートやヒモのような属性の相手からは、裁判で勝ったとしても貸したお金を回収する法的に有効な方法は何ひとつないのです。何故なら差し押さえ可能な給与も振込先の口座も元々ない訳ですから。

 

2ちゃんねる管理人のひろゆき氏のように、裁判所から損害賠償命令を受けたところで、「払わないと死刑になるというなら払う」と言ってのける対応も、我が国の現行の法律では可能ではあります。これらは道徳的に許される行為ではありませんが、法律がそのようになっているので良心のない相手から被害を回復することは非常に困難なのです。家賃だって滞納が続いても困るのは家主の方で、借主に対して裁判を起こしたり強制執行したりするのは金銭的に割りに合わなく、馬鹿らしくなるくらいのお金(百万円前後)が必要となります。裁判や強制執行にかかる費用は、借主に数十万円の引越し費用を支払って出て行ってもらった方がはるかに安くつくくらいですかね。

 

借主が家賃も払わず居座っているからといって、強制的に中へ侵入したり荷物を放り出すことはできません。悪いのはお金を滞納している側なのですが、借金や家賃を払えないという事実は刑事上の罪でも何でもない訳で、仮に始めから支払う意思がなかったとしても、それを証明して詐欺罪を適用することは難しいです。「家賃払え!」と怒鳴られても「無いものは払えない」と言われれば、多くの場合それまでです。あとは情に訴えて辛抱強く支払いを求めて行くくらいしか有効な方法はないのですが、それは家主だけでなく金融業者の場合も大差はありません。この辺りの事情は弁護士のくずAV烈伝で有名な井浦秀夫の漫画強欲弁護士銭高守に詳しいので、興味のある方は是非ご一読ください。

 

少しまとめたいと思いますが、「お金を借りる」→「遅延する」→「督促が来る」→「無視する」→「裁判を起こされる」→「無視する」→「原告(金融業者側)の勝訴が確定する」→「無視する」で完結してしまう場合が結構あり、そこから先の「強制執行」については公務員やまともな勤め先に就職できている人間以外に対してはどうすることもできないのです。逆説的な解説も加えてみますと、仮に裁判で支払い命令が出たのに支払わない、或いは支払い能力のない債務者に対しては、強制的に行刑施設(刑務所や拘置所)に収監し、例えば一日5,000円などの作業報奨金を設定して刑務作業に従事させるのが良い方法だと思います。現在でも交通違反や略式裁判などで罰金を払えない人が実際にこのようなことをやらされているのですが、借りたお金を返さない人や賠償金を支払えない人に対しても、債権者側の希望でこれらの厳しい措置を課すことができれば多くの被害者が救われて良いと、借り逃げされた経験から個人的には思っています。なので、ペナルティが何もない優位な状況であるにもかかわらず、わざわざ自分から特定調停や自己破産の手続きを行う人間の気が知れません。

 

以上のことから、「何で払ってくれないの?何でもっと申し訳なさそうな態度を取れないの?大人なのに約束も守れないの?相手に申し訳ないと思わないの?人間として失格と自分で思わない?あんた最低の人間ね!」みたいな誹謗や中傷にさえ我慢すれば、或いは全く気にしないメンタリティに成長(?)することができれば、我が国の法律ではお金は借りた側が圧倒的に優位だということがご理解いただけたかと思います。借りて返せなくても何のペナルティもありません。相手が人間関係のある場合のみ、その後の社会生活に支障があるくらいだと思います。相手がブチ切れて強引な行動を取れば、可愛そうなことに善意でお金を貸してあげた側が刑事責任を負うことにもなりかねないです。全く理不尽な話ですよね。ですので、金融業者からの督促くらいで精神的に追い詰められ自殺しちゃうのはナンセンスだと思います。多重債務者の方は自身が置かれている危機的状況を客観的に分析し、精神的に追い詰められることなく地道な努力で完済を目指してください。

 

※当方に借金等々の支払いの延滞を奨める意図はありません。債務者の方へは無理のない返済を心掛けていただきたいとだけ願っております。

 

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